中秋の名月 旧暦八月十五夜
昔、とても若いというわけではない人が、あの人この人と、
友人達が集まって、月を見て、その中で、一人、
おほかたは月をもめでじこれぞこの つもれば人のおいとなる物
(大体は月なんて誉めたりしないつもりだ この月ってやつは
積もり積もって月日が積み重なると、人の老いとなるものだからな)
鑑賞 ・・・ 確かに月は美しく、少しはその美しさを誉めたいのだが、
あいにくと太陰暦なものだから、この月が満ちたり欠けたりしているうちに
歳を取ってしまうのですな。
中年過ぎの男ばかりで月見の酒宴をしていると話も辛口になるようで。