古典文学研究 since 2000.8.17 この頁は2008年08月31日に更新しました。
古典文学研究 伊勢物語の訳・注本 伊勢物語の研究書 伊勢物語と漢詩文の研究書 実名章段 狩の使本
【古典文学研究】
高校教育の現場で「国語は日本語だから読んだらわかる」とか「現代に古典はいらない」などと言われたことがあるのですが、本当にそうでしょうか?
以前、一般の方から「伊勢物語が好きだが、どうやって調べるのか」「何を見たらいいのか」という質問がよくありました。
ただ単に習っているときとは違って、人生での意味がわかるころに、千年以上受け継がれてきた古典を知りたいと言う気持ちが強くなるのだと思います。
大学での研究は、一般には浮世離れしているように見えて、なかなか理解されないのですが、
大学院を修了した後、これは日本文学史の本の一行を検証したり書き換えたりする仕事なのだ、と思いました。
イメージとしては、少し変な例ですが、アイザック・アシモフの『銀河帝国の興亡』第3巻で、心理学者たちが壁面に投影した数式を少しずつ検証して書き換えていくような感じなのです。
古典が千年以上受け継がれてきたのは、そこに人生の真実があるからだ
と習いました。
少しでも理解の一助になれば幸いです。