竹取物語について 源氏物語について 住吉物語について 大鏡について 栄華物語について
栄華物語というと、文学史では紀伝体の『大鏡』に対して、編年体を取っていると説明されますが、
道長の栄華を描いたというだけで、あまり象徴的な話が紹介されることがないように思います。
服装に詳しく、女性が書いたといわれていることは良く知られているのですが、
年々歳々連綿と続くので、どこがポイントか一見ではわかりにくいのです。
ただ、詳細にわたる記述は、まるでTVの有名人についてのレポーターの解説のようで、
そのときの政治的状況や人間関係や当時の地理などわかっていれば、おもしろいでしょう。
例えば、『栄華物語』の長元四年九月の彰子住吉・石清水行啓 旅程 は
熊川(今の大阪の駒川)を調べたときに作ったのですが、通しで読んだときあんなに退屈だった栄華物語が
こんなにおもしろいと思ったことはありませんでした。・・・・・・地歴フリークの私だけの感想でしょうか?
浅沢社とかきつばた(住吉大社の南西、舟で大社に詣でたならここも見たでしょう)